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コラム - ミライ経済Lab.株式会社‐企業改革に関するお悩みをサポート

コラム

所得隠し・税金申告漏れのNEWS

カテゴリ: コラム 作成日:2019年10月31日(木)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

 

ここ最近、著名な芸人さんに所得隠しと税金の申告漏れがあった

というニュースをネットで頻繁に見かけます。

このニュースを見て、私は、税金について改めて考える機会をもらった気がしています。

 

というのも、

私自身は、

公認会計士になる前と後で税金に対する考え方に変化があり、

更に

NPOを立ち上げたいと思ってから非営利のことを色々調べる中で、

徴税制度に疑問を抱くようになっていたので、

今回のことを受けて、

「みんなで税金のことを考えたいな」

「タックス・リテラシーを向上させたいな」と、思ったわけです。

 

それは、税金申告というルールはちゃんと守ろうね、みたいなお話しではなく、

そもそも、税金って何で納めないといけないんだっけ?という「そもそも論」まで遡及します。

 

 

私は、公認会計士になる前は、税金は「搾取されるもの」で、

せっかく稼いだ微々たる収入から税金として搾取していく国や地方自治体は、

まるで敵のような感覚でいました。

つまり、税金は、『納めたくないもの』で、節税をしている人は肯定的にみていたし、

脱税した人には、「まぁ、気持ちはわかるよな」と思っていました。

 

でも、

公認会計士になって、経済社会の仕組みを俯瞰的にみることが多くなってから、

「あ。税金があるから、安心して暮らすことができるんだった。」

と今さらのように気付きました。

 

「税金がなければ、アスファルトできれいに舗装された道もないし、

夜道は、明かりがなくて歩けないし、

ごみを決められた場所にそっと置いておくと、ちゃんと持って行ってくれることもないし、

安全な水をじゃぶじゃぶ使うこともできないのか…」と。

 

当たり前すぎて、まったく意識していなかったけど、

生活インフラは税金が財源なわけで、

もし税金がゼロになったとしたら、

ごみは自分で焼却し、ぬかるむ道を靴を汚しながら歩く…

医療費だって、税金が投入されているから、

税金がないと、病気になっても、病院にさえ行けないかもしれないんだ…

教育費は・・・?

と次々妄想すると、恐ろしくなって、

しっかり稼いでしっかり納税しよう、という気持ちに変わりました。

 

 

生活インフラに税金投入はいいんだけど、、、

色々なところに税金の無駄遣いされてるのがイヤなんだよねー

という声が聞こえてきそうですね。

 

確かに、それは思います。

でも、だから税金納めないことに努力を傾けるっていうのは、

それでいいんだろうか、って気がしませんか?

しっかり納税して、使い方をしっかりチェックする、なのでは?

と思うのは私だけでしょうか?

 

経費として落とさないと損、みたいなスタンスでいて、

国税局と揉め、挙句、「所得隠し」と言われてしまうよりも、

文句言わせないぞ、くらい堂々と潔い会計処理するスタンスでいて、

この駅前の街灯は自分が設置したに等しいな、ふふふ、ぐらいに思える方が、

カッコいいな、と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 

 

ただ、

徴税制度はもう少しなんとかならんですか、、、と思います。

 

現在の日本では、圧倒的に会社勤めの人が多いので、

給料から自動的に税金が控除されてしまい、

納税している感覚が乏しく、

そうすると、

税金が何にどういくら使われているのか、しっかり確認しようという気持ちになりにくいと思うんです。

個人事業主は、個人の自発的納税に任されているから申告モレが多発するわけですし。

 

 

さらには、寄付の仕組がほぼないと言っていいのが残念です。

海外では、寄付文化が根付いているのに対し、

日本ではそれがない、と言われることがありますが、

これは仕組の違いだと思っています。

 

もちろん、海外は宗教的に寄付が根付いている面もあるかと思いますが、

海外では、税金として国に託すか、NPOなどに寄付という形で託すかを選択できる制度なので、

国には任せられるかー!と怒る人は、納得する活動をしているNPOを探してそこに託す、

これが海外の寄付に関する仕組みだと私は理解しています。

 

 

日本は、寄付しても、税金の一部が免除されるだけ。

つまり、どっちに託す?みたいな大胆な選択ができる仕組みではないし、

それに近づけようと導入されたふるさと納税は、全く違う使い方をされていて、悲しい限りです…

 

 

ぼくらは、みんなで 生きている、

 

そのためには税金が必要で、

利己基準の発想だけで行動していては、

みんなも自分も生きていけないんだ

 

と私は思っていますが、

あなたはどうですか?

 

今回のニュースで何を思いましたか?

 

 

あなたの去年の納税額はいくらか、即答できますか?

あなたが税金から受けている恩恵はいくらぐらいの感覚ですか?

 

あなたの会社はどうですか?

 

この機会に税金について、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

研修は 「研き」「修める」 機会になっているか

カテゴリ: コラム 作成日:2019年11月29日(金)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

 

少し前に、SNSで2つのニュースに目が留まりました。

 

1つは、

元国営鉄道が14年前に起こした脱線事故(死者100人以上、重軽傷者500人以上)の事故車両を

(賛否両論あるものの)社員研修施設で保存することを決めた

というニュース

 

もう1つは、

元国営銀行が、保険販売で顧客を欺く行為をしていた件で、当時、ノルマを達成していた局員は「社内接待」、ノルマ未達成局員は研修で罵倒していたらしい

というニュース

 

このニュースを見て、

研修の使い方が会社によってこんなに違うのか、

と考えさせられる機会をもらいました。

 

 

私は、自分が研修を受講する側としては、「座学」といわれる詰め込み型がとても苦手で

時間をドブに捨てている感覚で研修に参加していました。

だから、というのもあり、自分が研修を提供する側になってからは、

参加者自身が己を「研き」、「修める(正して補う)」 そんな機会になるように、

自走する研修を意識して提供しています。

 

 

先の元国営鉄道のニュースは、私が提供している疑似体験型研修に近いと感じます。

公共交通機関の業務に従事する身を想像すると、

事故を発生させてはいけない、というのはもちろんアタマではしっかりわかっていても、

フッと気が抜けた時に…

ただただ真面目にルールを守ることに必死になっていたら…

起こす気はないのに起こってしまった、というそのシチュエーションを、

研修を通して知り、

ぐちゃぐちゃになった事故車両を目の当たりにすることで、

一度、自分も失敗したような疑似体験をするのは、

「安全第一は絶対に遵守してください」と説明される

座学の研修からは得られないものがあると思っています。

 

一方、先の元国営銀行のニュースは、私が最も残念と思う研修の使い方です。

研修で罵倒するのは論外ですし、そんなことはしないという会社が大半だと信じています。

ですが、

コンプライアンス違反者への研修などなど、

罰を受けるものの義務として設定している会社は多いのではないでしょうか。

 

その場合の研修は、座学やe-learningで、

疑似体験できるようなコンテンツにはなっていない場合がまだ大半のように感じます。

違反者には研修を受講させるという仕組みがあるのは、立派な体制だと思いますが、

受講させた、という事実だけを作って終わっている会社が多い気がするのは私だけでしょうか?

 

研修は、

座学やe-learningで情報を受講者に提供するもの   という時代は終わり、

受講者が勝手に学ぶための自走の場を提供するもの  という時代になっている

と私は思っていますが、

あなたはどう思いますか?

 

罰として受けさせる研修が、

今後の違反撲滅や本人の成長につながるには、どうしたらいいでしょうか。

 

罰として受ける研修こそ、

本人がこの先どんな行動で示していくのか自ら考え、納得して実際に行動に移せるお膳立てをする

内容であるべきと思っているのですが、どうでしょうか?

 

 

あなたの会社の実態はどうですか?

この機会に研修について、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

コラム 特別号 ~冬バージョン~

カテゴリ: コラム 作成日:2020年01月31日(金)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

今回は、12、1月の合併バージョンでお届けします!

 

新年が始まってもう1か月が経ちますが、 

あまり「年の区切り」を感じない気がするのは私だけでしょうか…?

だからこそ、というわけではありませんが、

昨年1年を軽く振り返り、この1年のことをしっかり考える機会があってもいいのかな、と思い、

私の場合はこんな感じ、というのを公開してみます。

 

 

●昨年の1年間

 2019年1月に会社を設立し、お蔭様で一周年を迎えることができました。

新しい出会い、久々の再会、色々な方とお仕事させて頂くことで、想い描いたことができる喜び、

思いもよらないことができた喜び、想像していたものと違ったという気付きなど、

多くの糧を得ることができました。

皆様に感謝しつつ、今後は得た糧をさらにサービスに昇華させて展開していけるように精進して参ります。

 

 

振り返りは、以上です。

反省とかしてる時間があるなら、ゼロベースで先のことを考えた方が有意義だと思っているので、

私の場合、いつも振り返りは秒で終わります。

 

 

 

●今年の1年間

 この1年のことをしっかり考える機会を・・・ と自分で言っておきながらナンですが、

私は、1年区切りで物事を考えることをあまりしません。

それがいいのかどうかは、さておき、

 

 

私は、ざっくり10年を区切りにしてその年代が終わる時にどうなっていたいかを想像し、

手帳に「未来予想図」を描く、ということを20代の時からやっています。

30代、40代、50代、60代、70代まで描いていたのですが、今年からは80代も追加しました!

それはそれは壮大な未来で、誰かに見せたら 「はぁ???」 と呆れられるかもしれません。

でも、それぐらいがいいんです。

たまに手帳のそのページを眺めて、「そうなっている」自分を妄想すると楽しくて、楽しくて。

どこからかとんでもないエネルギーが沸いてくる感じになります。

そして、驚いたことに、ずいぶんと時差があっても、なんとなくであっても、

今まで実現していってるんですよね。

壮大に描く未来が。

不思議ですよね。

 

自分の描いた未来予想図をワクワクしながら眺めることで、自分が洗脳されるんでしょうか。

新しい手帳に変えた1年の初めに書き写しながら、

「あ!これ叶ってるー!」なんて思わず独り言をいったりするので、

喜び物質みたいなものが体にあふれてまた自然と頑張ってしまうんでしょうか。

 

こうあらねば

ではなく、

こうなりたいな、あわよくば。

がミソなんでしょうね。

 

それと、

各年代で、なりたい自分を要約してキャッチコピーみたいなものを作り、

それに向けて10年間でやることを、抽象的な表現で箇条書きしてるのですが、

1つ先の年代の 「なりたい自分」 になるために、

今の年代で仕込んでおくべきことを今の年代の欄の箇条書きに含めているのもミソなのかもしれません。

 

1つ先のための仕込みは、自分にとって未知の領域だったりするので、

なかなか上手くいかなかったり、悔しい思いや、困難もありますが、

「そりゃそうだよね。だって、次の年代のこと先取りでやってんだもん。そんなの想定内、想定内」と

自分で納得できるというか、

背伸びしてるんだから、今できなくても大丈夫と、自分で自分を慰めて消化できるというか、

だから肩の力を抜いてチャレンジできるというか…

困難な場面であっても、苦にはならないんですよね。

 

 

 

思うんですけど、

あらゆるシーンで

困難な場面が苦になるのって、

やらされてるから

もしくは

突然やってくるから

なんではないかと。

「自分事」 にして 「想定内」 にもっていければ随分とラクになります。

それを私は、未来予想図を描くことで自然と学んだ気がします。

 

そんな自分の未来予想図を今年の初めも眺めながら、ふわっと、でもエネルギー満タンで

1年を進んでいこうかと思っております。

 

 

あなたは、今年どんな一年を過ごす予定ですか?

手帳を開いて、あなたの未来予想図を描いてみてはいかがでしょうか?

 

これも研修コンテンツにしようかしら。。。笑

リスク管理の難しさ

カテゴリ: コラム 作成日:2020年02月28日(金)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

 

いつの間にか、気が付けばニュースは新型コロナウィルスのことで一色になっています。

 

私が最初に日本のTVニュースで観た時は、 

中国の武漢で感染者が数十名、死亡は数名  が報じられ、

専門家が

「現時点では感染者も死亡者も少なく、流行するかはわからないので、静観」

みたいなコメントをされていた というのがおぼろげな記憶です。

それからは、あれよあれよと感染者も死亡者も膨らみ、

中国以外でも…なんて報道されてすぐに、日本でもついに感染者が…

そして死亡者まで出てしまい、更には、濃厚接触者以外からの感染か、、、

みたいな大ごとになって、

これ以上の市中感染をどう防ぐか、

学校関係まで休校要請・・・

などなど、恐々とした感じになっています。

 

 

こうなると、

何の権限もなく、何の責任も負わない人たちからは

政府の対応が遅い、 

騒ぎすぎ、

というような批判の類のコメントが飛び出します。

 

まぁ、その意見はごもっともと思う反面、もし自分が判断をする立場だったらどうだろう、

と考えてしまいます。

私が関与する組織の役員の方たちも、自社主催のイベント開催をどうするか、

従業員の勤務をどうするか等々、全方位に目を向けて考えないといけない事が多く、

その判断時期、公表時期含めて苦悶しておられます。

 

 

 

企業のリスク管理という点では、今回の疫病リスクだけでなく、

平時にリスク分析と対処法をしっかり作りこんでおくことの重要さを改めて感じます。

とはいえ、

平時に、起こってもいないリスクに対して分析と対処法を考えるのは机上の空論に傾きがち。

こういう「起こってしまった時」に、

「もしも次に起こってしまったら」 を想定して、整理し直すのが一番現実的で有効だと感じています。

 

 

もちろん、今は “有事”。

リスク分析の見直しなど悠長なことはやっていられません。

ですが、この先、少し落ち着いた時点ですぐにリスク見直しすることを頭の片隅に置いておくと、

今の動きも変わってくるはずです。

 

自分のことだけ、家族のことだけ、自社のことだけ、日本のことだけ

考えていては、様々なものを見誤ることにも気付くでしょう。

地球規模で皆が協力してパンデミックを阻止したいですね。

 

 

 

大変な時ほど背を伸ばし、深く息を吐く。

そして、ニッコリと作り笑いをしてみる。

そうすると不思議と視界が格段に広がります。

 

騙されたと思ってやってみてはいかがでしょうか。

本社移転のお知らせ

カテゴリ: お知らせ 作成日:2020年03月10日(火)

2020年2月より、当社は、以下の拠点に移転いたしました。

お蔭様で創業1周年を迎え、より多くの皆様のお役に立つサービスを提供すべく、

新拠点にて精進して参りますので、今後ともご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

【新住所】

〒105-0001

東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル7階

リスクへの対処 ~ネガティブ情報の公表について考える~  

カテゴリ: コラム 作成日:2020年03月27日(金)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

先月のコラムでは、

新型コロナウィルスに対し地球規模で協力し合ってパンデミックを阻止したいですね、

とお伝えしたのですが、

その数日後にWHOからパンデミック宣言が出てしまいました。

とても残念です・・・

 

そして、マスク不足はすっかり常態化し、

紙製品だけでなく、東京では食料品も店頭から消え始めています。

外出「自粛要請」であって、「禁止令」ではないのに、

購買行動に限ってみれば「禁止令」が出たかのよう。

一方で、桜の名所や繁華街は、まぁまぁの人混み状態の所もあるようで、

何のリスクに対処しているのか、ちょっと滑稽な行動にも思えます。

(追記:このコラム掲載後の週末は、さすがに桜の名所も繁華街も閑散としていたようです)

 

前回の繰り返しになりますが、、、

重要なので敢えて繰り返しますが、、、

個人も企業もリスク分析と対処法を予め作りこんでおくことの重要性を改めて感じます。

 

 

 

先日、とある企業で、ビジネスリスクの話題になり、

リスクが顕在化した時に、そのネガティブ情報はどの程度だったら公表すべきか、

ということが議論になり、

「些細な事象なら、わざわざ公表する必要はない」

「公表しないことが “隠している” と捉えられる懸念がある」

「企業としての公表指針を決めてそれに従えばいい」

など、様々な意見がとびかいました。

 

このお題は、とても悩ましく、特にSNSが普及した現代においては、

唯一絶対的な正解というのがないテーマだと感じます。

なぜなら、個々の経営陣、従業員、企業のステークホルダー、

そして企業と直接は関係しない世の中の人々… 

それぞれの「正義」の定義が違うからです。

 

先の議論のように、まず、企業としての「正義」を決めるのも大変なこと。

経営陣が徹底的に議論してどうにかまとめるとしても、従業員があまりに多い企業だと、

全員に納得感を抱いてもらうのは至難の業。

そこをクリアしてステークホルダーにも納得してもらえたとしても、世の中の人々が・・・

 

常日頃から、

現代の経営は、地球規模の視野で考えないといけない、と繰り返している私ですが、

80億人近い「全員」に配慮しようとすると、当然ながら1ミリも動けなくなります。笑

 

さて、どうしたものかしら、、、と思案していたのですが、

ふと、企業の情報公開について、そもそも論を考えてみました。

 

まずは、企業であろうと、その情報に直接影響を受ける相手へ個別にご報告するのが基本のはず。

だけど、ご報告すべき相手があまりにも多すぎる場合で、早急にお伝えしないといけない場合に、

止むを得ず、公表(公開)という略式を採用することになるだけのはず。

 

とすると、顕在リスクのネガティブ情報も、

企業が「この人には伝えねば」というのがスタートであり、

すぐに直接ご報告という手段で対応できるのか、公表という略式で迅速にお伝えするのかは、

自ずと決まるのではないか、というシンプルな答えに辿り着きました。

 

逆に言えば、誰に影響を与えるのか、どんな影響を与えるのか具体的に思いつかない、

という場合は、その時点ではご報告先がない、ということなのではないか、

と、私は勝手に結論付けてみました。

あなたは、どう思われますか?

 

 

いずれにしても、ネガティブ情報をお伝えするのは、「正義」に基づいて、

迅速に、正確に、

そして何より、

相手への影響にきちんと思いを馳せて が大事ですよね。

謝罪テクニックは不要ですからご注意を。

 

そして最も重要なのは、「ブレない」「正義」 を確立しておくことですよね。

 

公認会計士がよく使う言葉に ”恣意性” があります。

会社の言動や判断に一貫性がない場合、

「恣意性が介入しているのではないか」と表現したりします。

 

恣意性が排除された「正義」

それを持っていれば、「正義」の定義が違う相手にも堂々と対峙できるはず。

 

あなたにとってのゆるぎない「正義」をこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。

新型コロナウィルスを契機に改めて考えたこと 

カテゴリ: コラム 作成日:2020年04月30日(木)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

新型コロナウィルスの影響、、、まだまだ地球規模で続きそうですね。

日本では、全国的に緊急事態宣言が延長されそうで、

まだまだ予断を許さないということですが、

医療現場が完全崩壊する前に収束できるのかも気になるし、

経済的な影響も気になるところ。

個人や法人の支援策は、、、、弱い、遅い、という声も聞かれますが、

どうにかこうにか形にはなってきています。

 

今月のコラムでは、

経済の視点から、法人支援策を通して私が感じたことを、

自戒の意味を込めて記しておこうかと思います。

 

 

弊社も“中小企業”であり、ご多分にもれず、

この状況下でかなり苦しい状況になりつつあるので、日々のニュースをチェックし、

経産省や東京都のホームページで支援策を調べたり問い合わせたりしていました。

 

この状況下においての「困りごと」は、もちろん企業によって違うとは思いますが、

大半の企業が気をもむのは、やはり   資金繰り  でしょう。

ベンチャーなどのスタートアップ企業なら当然、

大企業でさえ、銀行に追加融資を依頼していることがニュースに取り上げられたりしています。

弊社のいまの「困りごと」は、資金繰り その1点につきます。苦笑

 

借入をして新規事業を始めるのは、数年先の計画だったので、現在は借入ゼロ。

今回の支援策では、支援条件に該当すれば、金利と保証料がゼロで調達できる。

でも、こんな“突発事象”が借入のスタートになるっていうのもなぁ、、、

事業の勝算があるから借り入れるものなのに、いま借りて

そもそも返済できるのか、、、とちょっと弱気なことも一瞬チラついたりして。

 

だったら、「持続化給付金」という、返済しなくていい支援金を申請すればいいか、

と思ったところで、ハッとしました。

 

 

返済しなくていいこの支援金の財源は、国のお財布から出るので、

当然ながら、税金なわけです。

 

でも、日本は、今回のような“有事”がない年でも、支出予算は、収入である税金で賄えず、

国債という借金でやり繰りしてる状況なのに、

今回は、やむを得ないとはいえ、また借金が膨らむわけです。

借金は、未来へのツケです。

国の借金は、未来の大人たち、つまり今の子供たちが背負うことになるものです。

 

だとすると、国のお財布から私が受け取ろうとしている支援金は、

子供たちに対して、「私の会社は、未来に向けて大きく貢献しますから!」と

胸を張って宣誓できないといけないと気付きました。

そして、冷静に考えると、銀行からの借入だって全く同じ。

 

 

とにかく、今をしのがないといけないから、

何でもいいから、もらえるものに飛びつく。

会社が生き延びるためには、正しい思考なんだと思います。

 

でも、

 

我が社は、果たして生き延びる価値がある会社なのか

未来に向けて価値を提供し続ける自信があるのか

それを一番先に考えないといけないと思うんです。

 

それに自信がないような会社は、2択しかない。

未来に向けて価値を提供できる事業に転換するか

会社を畳むか

どちらかしかない。とりあえず、はダメだと思うんです。

 

 

キレイごとだと鼻で笑われるのは承知ですが

 

私は

 

世の中を、人々を、シアワセにできない会社は存在するべきじゃない

自分たちのエゴだけで生き延びている会社は、世の中から退出すべき

 

と本気で思っています。

 

 

だから、まずは、自分に問わねば。

私の会社は、未来に向けて大きく貢献すると、胸を張って堂々と言えるのか、と。

生活があるから、創業したばかりだから、等々、自分の都合だけで続けようとしていないか、と。

 

 

自分のアタマとココロを整理した結果、

銀行からの借入も、政府が用意してくれた支援金も、覚悟をもって申請しようと思います。

世の中を、人々を、シアワセにできる会社を1社でも増やそうと

これからも真剣に取り組んでいきます。

 

 

 

嘆いても、グチっても、言い訳しても、コロナが消えてくれるわけではありません。

これを機に、あなたも、

あなた自身と

あなたの会社の在り様を一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

気分転換にTVドラマの話しでも

カテゴリ: コラム 作成日:2020年05月29日(金)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

まだまだ「日常」にはほど遠いですが、

日本は、全国的に緊急事態宣言が解かれました。

なんとなく、いまの環境にも慣れてきた気がするのは私だけでしょうか。

緊急事態宣言中に外出している人や営業しているお店を「叩く」風潮とか

はじめは、「えー⁈」って両方に驚いていたのに、

価値観ってそれぞれなんだなぁ、、、

有事の時こそ個人も法人もその品格があらわになるよなぁ、、、

などと、しみじみ考えるステージに入っております。

 

そういう心持ちも一種の “コロナ疲れ” なのかもしれないと思い、

今月は、ちょっと気分転換に、テレビで再放送されたドラマのお話しを。

 

 

テレビ業界が苦肉の策として放送枠を埋めている数々の再放送や再編集した番組の中で、

4月中旬から5月初旬に放送された

ドラマ 「JIN -仁―」 が私の1番のお気に入りで、

観ながら、今の自分に刺さる言葉をいくつかメモしていました。

 

同じ作品を観ても、自分の状況や心情で刺さる言葉がその時によって変化するのか、しないのか、

将来、確認するために

今の自分に刺さった言葉を記録しておきたいと思います。

 

 

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神は乗り越えられる試練しか与えない

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これは、SNSでも多くの人が刺さる言葉にあげていました。

やはり、「人生は試練が多い」と思っている人が多数なんでしょうね。苦笑

 そういえば、私の大好きな黒川伊保子先生は、著書で

「才能がある人ほど、人生から大きな苦難を突き付けられる」と書かれていて、

苦難が降りかかったとき、「なぜ私だけ?」なんて嘆かないで、

「私って、特別な才能がある、神に選ばれた人なんだ」と思えばいい とおっしゃっています。

 なるほど! それも前向きになれそう。

 

 

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道を拓くということは、自分だけの逃げ道をつくることやない!

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ドラマの中では、

武田鉄矢さん演じる緒方洪庵先生が弟子を叱る時のセリフで、

どんな手段を使ってでも、自分の医療技術を磨けば、それが医療の進歩になると考える

弟子の言動に対して発せられた言葉です。

自分は「自己満」になっていないか、とハッとして、背筋を伸ばしました。。。

 

 

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できない事を考えて嘆くより、できる事をして笑っていたいっていうか…

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これは、大沢たかおさん演じる主人公 南方仁のセリフで、

現代から江戸時代にタイムスリップした医師が、医療道具も薬もない環境で

奮闘を続ける中、体得していったことを、本人が言語化したシーンです。

自分を取り巻く環境が突然に激変した時、

こうやって、しなやかに対応できる人が強いんだよな、とつくづく思います。

 

 

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いっそ誰かに決めてもらうかな。

どっちを採っても後悔が残るんなら、運を天に任せるのも1つの手さ

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これは、小日向文世さん演じる勝海舟のセリフなんですが、

内野聖陽さん演じる坂本龍馬がこの言葉を聞いて起こした行動にシビレました。

主人公 南方医師は、目の前の患者を救うことに専念していましたが、

“野風”という花魁の病を治すと、現代に置いてきた自分の婚約者が

そもそも生まれなくなる、つまり歴史が変わってしまう可能性があり、

“野風”の手術をするか迷っていました。

それを知った坂本龍馬は、「ワシのために、(愛しい)野風の手術をしてくれ」と土下座するんです。

手術しろと言ってるのは自分であり、先生は黙ってそれに従えばいい。

その後に何が起ころうと、すべては自分(龍馬)のせいだ、と言うんです。

目の前の患者を助けたい、でも婚約者が、、、と決められない南方医師の背中を押すんですね。

 経営者に伴走することを生業とする私は、

自分にこれができる覚悟があるか、と自問自答してしまいました。

 

 

さて、最後は、やっぱりシビレる、坂本龍馬のセリフを2つ 

 

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今はただ、自分の信じる道を歩きたいぜよ。

それが誰も歩いておらん道でも正しい道じゃったら、仲間はあとからついてくるぜよ。

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(道半ばで)死んでいった者たちが、

もういっぺん生まれてきたいと思う国にするのが生き残った者の役割じゃき。

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うーーー。

坂本龍馬とお酒飲みたい気分になります。

「そう、そう、そうなのよ。 いつかきっと、みんなにわかってもらえる日がくるよね。

もういっぺん生まれてきたいと思う国、頑張って一緒につくりましょう!」って日本酒を一緒に煽りたい。

なんだか、心のハチマキ締め直した気分です。

 

 

 

 

“言霊” っていいますが、

本当に言葉のチカラは、すごいですね。

これだけ勇気や元気、学びをもらえるんですから。

と、いうことは、

言葉によっては、絶望をもたらしてしまうこともある、と。

 

相手に言葉を届ける時には、花束にも刃にもなりえること、

改めて肝に銘じたいと思います。

 

 

あなたは、

自分や周りの人に、言葉の花束、贈れていますか。

これを機に少し意識してみてはいかがでしょうか。

NPOのイベント本番に向けて焦ってます

カテゴリ: コラム 作成日:2020年06月27日(土)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

 

私が起業した理由の1つに、

“育った環境に関係なく、子どもたちが自分の能力を活かせる社会を実現するため”

というのがあり、

今は、複数のNPO法人に様々な形で関与して “修行中” です。

 

そのうち、ボランティアとして関与しているNPO法人ブリッジフォースマイルで

7月4日に開催する 『コエール』 というイベントの準備であたふたしています。

 

『コエール』 は、 

親に頼れない子どもたちがいることを知ってもらうため、

そんな子どもたちの環境や想いを知ってもらうため、

知ってもらって、自分にできることを考えてもらうため、

 

かつて親を頼れない子どもだった若者たちが

スピーチをするイベントです。

 

今年は2回目ですが、コロナの影響で、有料オンライン配信での開催です。

会場キャパの心配がない分、多くの方に視聴頂きたい、と集客も頑張っております!

 

あなたもぜひ、一緒に社会課題解決の当事者になりませんか?

視聴、お待ちしております、、、

 

詳細はコチラ↓

 

コエール 親ありき日本をこえる

https://coyell.b4s.jp/

 

 

 

NPOのイベント本番が無事に終了しました!

カテゴリ: コラム 作成日:2020年07月31日(金)

こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

前回6月のコラムでは、

ボランティアとして関与しているNPO法人ブリッジフォースマイルの

 『コエール』 というイベント準備をしています、ぜひ参加してくださいね!

とお伝えしましたが、7月4日に開催&無事終了しました。

 

今年は2回目だったのですが、コロナの影響で、完全オンライン配信での開催に。

有料オンラインなので、どれだけの方が参加くださるのか、とてもドキドキしましたが、

昨年と同水準の参加がありました。感謝!

 

イベントに参加してくださった方々、ありがとうございました!!

参加頂いて、いかがだったでしょうか、感想がとても気になります、、、

 

 

イベントがリアルからオンラインになる、というのが世の中の流れになるのかは

まだわかりませんが、少なくとも、コロナの収束まで、しばらくこの流れが続くのは確かですよね。

 

そこで、“ちなみに”情報として、

私がイベント運営側(といっても単なるお手伝いですが)の目線で

昨年のリアル開催と今年のオンライン開催の両方を経験して感じたことを

少しだけ記しておこうと思います。

 

 

 

『コエール』は、“エモい” イベントなので、

今年はオンラインで実施、と決まってから、

はたして画面越しで “想い” が届けられるのか、と心配していたのですが、

ツイッターでの沢山のコメントがオンタイムで送られてくるのをみて、少しホッとしました。

録画配信ではなくて、生配信だったというのも、よかったのかな、と思っています。

 

イベント前半は、かつて親を頼れない子どもだった若者たち5人が、

自分たちの経験を踏まえ、社会課題だと感じることをスピーチしてくれましたが、

生配信、一発勝負ということで、みんなギリギリまでリハーサルしてたんです。

私もリハーサルに立ち会って、

「今の部分は、一番大事なところだから、もうちょっとゆっくり話してみたら?」

「うん。そうだね、もう一回やり直すから聞いてて」

「はい、どうぞー」

みたいなやり取りをしていました。

 

その5人の一生懸命さが、多くの人に届いたんだと思います。

リアルと同じ熱量とはいかないですが、

画面越しでもきちんと届く、ということは実感できました。

 

ただ、全参加者との一体感を醸成するのは、やっぱり難しい。。。

昨年のリアル開催では、イベント終盤に、

社会課題に光を照らしてくれた若者(スピーカー)と

これからは、参加者も一緒に光を照らして欲しいという願いを込めて、

スマホのライトを全員で照らすということをやったんです。

こんな感じ↓

コエール2019

 

 

この一体感は、やはりリアルならではのもの。

500人前後の参加者と我々発信者側が画面越しで一体感をもつ策は、

今の私には思いつきません、、、

 

と、いうことで、

来年は、参加者がリアルかオンラインか選べる、みたいになるといいなー

と勝手に妄想しながら、

まだまだ収束する気配のないコロナ禍をじっと耐えることにします。

 

 

さて、参加すればよかったなー、と悔やんでいるあなたに朗報です。

イベント後半の社会活動家スピーチだけですが、期間限定でダイジェストをご覧いただけます。

 

課題解決に奔走する活動家の静かなる情熱を感じたい方だけでなく、

社会課題を知ったところで、自分は何もできないしなぁ、、と誤解している方も

ぜひ見てみてください。

 

ソーシャルアクション(社会活動家スピーチ)はコチラ↓

コエール 親ありき日本をこえる ソーシャルアクション

https://coyell.b4s.jp/saa/

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